UK Hardcore(UK Industrial)について
この記事はHARDGATE09までに書き上げようとしていたのですがモチベが低下してしまい60%ぐらい書いたところで頓挫したのですが、先日UniyamaさんがPRSPCT XTRMの新譜、Body Slam Musik EPについてツイートした所結構注目を浴びていたので便乗して一気に書き上げた次第です。
(曖昧なところや間違っている箇所もあると思うので一個人の見解として見てください)
UK Hardcore(UK Industrial)とは何か
UK Hardcoreというと基本的にGammerやDarren Stylesなどのハッピー系のことを思い浮かべる方も多いと思うが、それも間違っているわけではなくUK Hardcoreと言われるジャンルになる。しかし今回紹介するUK HardcoreというのはHellfishやAkiraなどが作曲するUK Industrial Hardcoreのことを示す。私は同じ表記で紛らわしいと思っているのでUK Industrialと記述することが多い。ちなみに海外ではUK Industrialで通じる場合もあるが、大半がUK Hardcoreで大体通じる。
UK Industrialの特徴はBPM200以上の場合が多いぐらいで特にこれといった決まりはないが、リリース全体を通して他のHardcoreのジャンルに比べて渋めでストイックな傾向が強い。このジャンルには基本的に流行り廃りがないのでここ10数年で音の進化はあれど構成に変化はあまりみられない。さらにUK Industrialを作るアーティストはUK Industrialしか作らない場合が多いのでアーティストを見て大体の曲の展開、どういった音使っているかなどがわかるケースも多々ある。
抑えておきたいアーティスト、レーベル
下記がUK Industrialの中心的なアーティスト、レーベル(リリースが途絶えているものも含む)になるのでdigの参考までに。残念ながらUK Industrialが豊富に取り揃えてあるAudio sicknessでは現在楽曲の購入ができなくなっていたり、レコードのみでデジタル配信がない場合も多くすんなり楽曲が買えないケースも多々あり。
(※は他ジャンルもリリースするアーティスト、レーベル)
~アーティスト~
Hellfish※、Bryan Fury、Axe Gabba Murda Mob(Hellfish & Bryan Fury)、Akira、The DJ Producer、Deathmachine、Dolphin、Khaoz Engine、Tugie※、Stormtrooper、Penta※、Xaturate、The Outside Agency※、Al Twisted※、Dataklysm、Fiend※、Diplomat、Detest※、I:gor※、Drokz※、Tripped※
~レーベル~
Deathchant、PRSPCT XTRM※、Oblivion Underground Recordings、Motormouth Recordz※、Hong Kong Violence、Heresy※、The Third Movement※、PaceMaker Records、Audio Damage、Komplex Kommunications、Provoke Recordings、Axe Gabba Murda Mob Records、Rebelscum、Cunt Records※、Abused Recordingz
おすすめ楽曲等
Akira & Bryan Fury - Nutz Drillah [PRSPCT XTRM]
Youtubeのコメント欄でジャンル論争が勃発したBody Slam MusikがはいったEPのAkira & Bryan Furyの合作曲。Akiraはそんなに高頻度で曲をリリースしないんですが毎回毎回クオリティが高いのが魅力。
Deathmachine - The World's End [PRSPCT XTRM]
UK Industrialを作るアーティストの中にはかなりメロディを前面に押し出した曲を作るアーティストもいてDeathmachineもその一人。あとDolphin、Hellfishなども結構メロディを前面に押し出した曲を作る傾向にあります。このEPのA面のNastyはThe World's Endとは違いガツガツとしたUK Industrialになっています。
Bryan Fury - Fuck Daddy (Bryan Fury's Daddy's Fury Remix) [Deathchant]
この曲はUK Industrialの中でもキックの後ろでつねにノイズが走っているようなタイプ。こういうタイプのUK Industrialはあまり多くはないのですが私自身めちゃくちゃ好きなのでDJで使いがち。ちなみにDeathchantのリリースはBeatportやHardtunesで普通に買えます。
Axe Gabba Murda Mob - Tree Trunk Destroyed [PaceMaker Records]
Axe Gabba Murda Mob名義の曲は基本うるさくて凶暴的なやつが多いです。でも荒々しいほうがHardcoreって感じで僕は好きですね。The Satanに負けないレベルで音圧高いので注意。
Hellfish - Heart Attack [Deathchant]
実はFrenchcoreの大本を作ったのはHellfishなんだとか。UK Industrialかと言われると微妙ですが…。DeathchantにはThe Speed Freakも楽曲をリリースしていたりFrenchcoreとの繋がりも強いレーベルだったりします。
The DJ Producer - Positive Outlook (Dolphin Revision) [The Third Movement]
Dolphinの曲の中で1、2位を争うレベルで好きな曲(Remixですが…)。Dolphinは前述した通りメロディの出張が激しい曲が多いが、Bass系の要素を取り入れたりして全く飽きがこない。同じTTMから去年の年末にリリースされたSleepwalkers EPもおすすめ。
Akira & The DJ Producer - Fast And Akkurad Dominator 2012 Dub [Free Release]
この頃のAkiraやThe DJ Producerは破壊的なUK Industrialを数多くリリースしていた時期になる。特にAkiraのSoundcloudにあるMong Kok Breakz、Fuckkk The System (Akira ukong style reshoot rmx)、Attitude LegitなどはFree DL可能なので是非DLしてほしい。
紹介したい曲は山程あるのですが面倒なのでこの辺でやめておきます。この間のHARDGATEではMIDI WarさんとほぼUK IndustrialのみのB2Bをして多くの方が踊っていたので色々楽曲を掘ってハマってくれると嬉しいです。